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奥穂から前穂へ下山に一苦労

岳沢下りから見た上高地方面
倒木の苔
 6時、山荘からすぐに鉄バシゴを登り、岩場を越えと岩の斜面となる。奥穂高岳からご来光を見て下ってくる人で大渋滞。やがて明るい岩尾根になり奥穂高岳山頂に立つ。標高3190bのピークは穂高岳の最高峰だ。大きいケルンの上に祠があり、すぐ脇に山岳展望盤がある。展望を楽しむなら山頂から前穂高岳へ少し行った、左の涸沢側に小広い場所があり、この周辺で大展望が素晴らしい。眼前にジヤンダルムと西穂への稜線が続き、焼岳、乗鞍岳まで見える。振り返ると涸沢岳、北穂の向うに槍ヶ岳、常念山脈の山々。これから向う前穂それに続く明神、目の下には岳沢から上高地が一望でき、梓川の流れが朝の日にキラキラ輝きまぶしい。

 7時10分、前穂へ向う。南稜ノ頭までは平坦な稜線歩きである。それを過ぎるとやや急な下りで、岩場に鎖の取付けられた箇所もあるが、全体として小さな起伏の続く平坦なルートが紀美子平まで続く。途中、岳沢側に切れ落ちた箇所が所々あり、足元に注意をし、すれ違い時は特に慎重を期したい。事実、後で分かったことだが、2名の登山客が滑落している。やがて吊尾根最低鞍部に着く。鞍部から直接前穂山項に登る道もあるが、利用者が少なく。手入れもなされていないので、一般的ではない。鞍部から岳沢側を巻く道をたどると紀美子平に着く。わずかな広場であるが、休むのには格好の場所だ。ここから見える上高地は箱庭の様に美しく、荷物を置いてのんびりしたい。前穂高岳山頂はここからピストンしよう。急登で浮石が多く落石に注意する。ガレ場を登り詰めて前穂山項だ。展望を楽しんだら紀美子平まで来た道を下降する(往復40分)。

 10時、紀美子平から重太郎新道の長い急下降が始まる。奥明神沢側に取りつけられた鎖の岩場を下る。小さな岩を越した所が雷鳥広場。さらに降下するとハイマツ帯からダケカンバに変り、途中には小さなお花畑が数ヶ所あり、長い下りの疲れを忘れさせてくれる。急下降していくとやがて灌木帯に入り、道はさらに急な下り道となる。ハシゴと鎖場を下降していくと草付のジグザグ道となる。テント場から岳沢の河原を横切ると岳沢ヒュッテに着き昼食をとる(12:30)。

 岳沢ヒュッテから上高地へは、小屋の前から灌木帯に入る。すぐに岳沢を横切り、左岸を下る。しばらく下ると針葉樹の林に入り、傾斜も緩くなり、深い樹林の中を行くと林道に出る。遊歩道をたどると河童橋からパスターミナルに着く。