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稜線歩きにペースもあがる

野口五郎岳山頂から
水晶岳を望む
野口五郎岳山頂から
黒部五郎、鷲羽岳を望む
野口五郎岳山頂から
槍ケ岳を望む
 朝4時、ヘッドライトの道案内で小屋を出る。今日の行程は体調と相談しながら行けるところまで行こう。目標は、三俣山荘だ!烏帽子小屋から野口五郎岳、水晶小屋、鷲羽岳三俣山荘までの間は、まさに北アルプスの中心部で、標高2,500b以上の稜線歩きが堪能できる。

 前日小屋で確認した地図のルートをヘッドライトで踏み跡を確かめながらの登山。昼間ならお花畑を通り、キャンプ場とひょうたん池を左下に見て、稜線の西側に付いた道を三ツ岳に登るルートは容易に確認出来るのだが…。

 登り始めて間もなく、尾根が右手に曲がり、急斜面の白砂のザクをジグザグに登ると三ツ岳の標識のある尾根上の小平地に出る。この頃西の空も明るくなり始め。ヘッドライトの明かりから解放される。しばらく尾根道から黒部側の山腹を巻き、三ツ岳三角点の本峰と西のピークとの鞍部を越えると、お花畑が広がる別天地で、時期が早ければ残雪もある。

 ここから、野口五郎岳まで岩尾根を進む。広い尾根の緩い登り降りを繰り返し、やがて尾根から、ペンキ印に沿って右側の岩がゴロゴロした間をトラバースし、砂礫の道を少し登り、二重山稜の間を抜ける。左側には野口五郎小屋がある。

 7時過ぎ小屋に着く、まずは軽い朝食をとり、8時前には、野口五郎岳の登りにかかる。野口五郎岳の東斜面には8月初句頃まで雪渓が残り、花とライチョウが我々の目を楽しませてくれるそうですが、お盆の頃には残雪も消え茶褐色のどっしりとした山容に圧倒される。小屋のわきから少し登ってゆくと、展望の素晴らしい広い山頂に出る。今日一日見守ってくれる槍ヶ岳が正面に、真砂岳を手前に奥には水晶岳へ導く稜線が右へ連なっている。水晶岳から右に連なる赤牛岳の重量感ある稜線さらに重なって望む薬師岳と、とにかく「素晴らしい」の一言につきる。

 野口五郎岳を下ると、真砂岳の山頂右側を巻いて、湯俣温泉への竹村新道の分岐に出る。この辺りから右下に五郎カール、五郎池が見える。左下は東沢乗越までワリモ沢源流が切れ落ち、その向こうにはワリモ岳、鷲羽岳の山容が望める。

 東沢乗越へ下ってゆく。乗越には石の地蔵尊が安置され、東沢谷の先に望む黒部湖は立山連峰を屏風にコバルトブルーの湖面が印象的。ここからやせた岩稜のジグザグの登りとなり傾斜もかなりきつくなる。赤茶けたザクを右へ、高山植物咲く斜面を登ると、水晶小屋に出る。(11時)

 往復1時間30分程度で、水晶岳ピストン。

 13時頃、小屋を出発。ワリモ岳、鷲羽岳へと向かう。右下には岩苔小谷、その向こうには雲ノ平と北ノ俣岳、黒部五郎岳が見える。赤池のある二重山稜のワリモ乗越を過ぎ、その先で岩苔乗越の道を右に分ける。ここからワリモ岳へ岩稜の登りとなる。

 ワリモ岳の下りは滑りやすく注意が必要だ。乗越から鷲羽岳への登りとなる。ゆっくり登り始める疲労感もあってかなかなか進まない。やっとの思いでたどり着いた鷲羽岳山頂は真下に鷲羽池がコバルトブルーに輝き美しく、その向こうに北鎌尾根から続く槍ヶ岳の鋭峰が迫ってくる。北鎌尾根と槍ヶ岳を広角と望遠レンズで記録。小休止したら、鷲羽岳の下りは登りと同じ岩礫の急降下、膝もガクガク笑い出し急がず一歩一歩確実に下る。やがて道も緩やかになり、ハイマツの中に三角屋根の三俣山荘が近づいてくる。

 山荘着15時、いいペースで行程を消化、体力もまだ残っている。本来なら<三俣山荘が三日目の宿泊予定地。しかし、先に進む。15分の小休止後、双六小屋へと向かう。

 山荘からキャンプ場を通り、岩とハイマツの間を登る。三俣蓮華岳手前の双六小屋への分岐点に着く。この巻き道ルートに入る。真正面に槍・穂高連峰を眺めつつ、お花畑の中を行く。16時頃になると登山道も日が陰り、やや暗くなり始め、先を急ぐ。ハイマツの中を登って出た所で稜線の中間から来る道と合流した後、さらにハイマツの中を双六小屋目掛けて下ってゆく。小屋へはわずかな距離で到着する。17時30分、小屋前のテーブルは、夕食を済また登山客の賑やかな話し声や、笑い声で活気に満ちている。
三ツ岳の三角点付近から
ワリモ、鷲羽岳を望む
鷲羽岳山頂から槍ケ岳、
鷲羽池を望む
ワリモ岳の
登りから望む槍ケ岳
水晶小屋から赤牛岳、
立山連峰、黒部湖を望む
三俣山荘 三俣山荘前から
夕日に映える鷲羽岳