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染まれ染まれ、真っ赤に染まれ

 4時、池畔にはすでに日の出前からアマ、プロ・カメラマンたちのカメラで放列ができる。まもなく訪れる池に映る朝焼けの八ッ峰の絶景を狙っているのだ。僕も、愛用のカメラを三脚に取り付けて今か今かとその瞬間を待つ。少し八ッ峰の上部が赤くなり、あちこちからシャッター音が響く。これから30分の勝負だ。

 5時30分朝食を済ませて、池ノ平へ向かう。仙人峠から少し登って尾根の左側を緩く下る。池ノ平へは、50分程で到着する。池ノ平小屋から平の池へ下ってカメラをセットする。仙人池のアングルとはまた違った迫力ある写真が期待できる。
 ヒュッテに戻り、阿曽原へ下る準備を済ませて、仙人谷の最新情報を仕入る。仙人谷のルートは、毎年のように少しずつ変化している。今回は、仙人温泉から先の二つめの雪渓から、高巻きの新しい登山道が開かれていたりする。しっかりか情報を入手し、かあさんとの別れを惜しむ。

 9時、阿曽原へはヒュッテ前のクマザサの中を下る。赤土の滑りやすい道は、右へ降りている。やがて岩を階段状に急降下すると、仙人池ヒュッテの水場で、仙人峠から下ってくるルートと合流する。水筒に水を詰め、ここから長い仙人谷の下りが始まる。最近は雪渓が残らず雪渓歩きができないため、谷筋の道を行くようになる。

 左岸を下り、滝の上で右岸へ。少し急斜面を下ると右側から、小さな沢から冷水が落ちて、水分補給の小休止に最適だ。谷が狭まった所で雪渓をトラバースして左岸へ移る。岩に付けられたペンキ印があり、対岸の道も解りやすい。しばらくして左側から残雪の残る大きな谷に出合い、雪渓を渡る。さらに下ると、対岸前方に立ち昇る湯気が目に飛び込んでくる。仙人湯小屋の源泉で、露天風呂のある仙人湯小屋は近い。

 登山道脇に男湯があり、登山客の多い時間帯は、少し抵抗がある。早めの昼食を食べ、阿曽原へと向かう(11時30分)。
 仙人湯から少し下ると、「光苔」の案内板がり、穴の中で光苔がにぶく光っている。やがて左から合流する沢の雪渓を渡り樹林中をどんどん下る。ロープや木のハシゴがある斜面を下り、再び左側からの沢の雪渓を渡り10メートル位上方の新しくなった登山道へはい上がる。今回はここで旧ルートへ入る人が多いようだ。新しくなった登山道は、ハシゴ、ロープが真新しく良く整備された、旧ルートに比べかなり高巻きの道だ。やがて決壊した旧道と合流する。

 鬱蒼としたブナ林の中をたどると阿曽原峠に出る。木立で薄暗い峠は、黒部峡谷の沢音が聞こえるだけで蒸し暑く、小休止をしたら早急に下ろう。峠から濡れて滑りやすい木の根に注意し、急な斜面を下る。やがて下ノ廊下からの道と合流し、さらに下ると阿曽原温泉小屋の前に出る(14:00)。

 宿泊手続きを済ませ温泉に。ここは、男性、女性入浴時間を交互に設定され、混浴ではない。片手に缶ビールを携えて温泉へ向かう。小屋のすぐ下のキャンプ指定地の広場を横切りさらに下ると、露天風呂に出る。浴槽の先には、高熱隧道から蒸気が吹き出している。黒部川の瀬音を聞きながら、持参のピールを飲む。ああ天国じゃ

第五日

 阿曽原小屋から欅平への水平道は、4時間30分から5時間程度の行程。水平道の記事は、下廊下を参照して下さい。
朝焼けの三ノ窓(1) 朝焼けの三ノ窓(2)
立山連峰と剱沢を望む 八ッ峰と仙人池
池ノ平池から八ッ峰(1) 池ノ平池から八ッ峰(2)
池ノ平池から三ノ窓 仙人温泉の露天風呂