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岩の殿堂「剣岳」

前剱の岩峰
 前日宿泊時に申し込んでおいた朝弁当受け取りいざ出発。(4:30)アタックバックに必要最小限の荷物を詰め、剱岳へ向かう。一服剱で日の出を迎えるのなら小屋を四時頃までに出発したい。

 ヘッドライトの明かりを頼りに登り始める。ルートは、分かりづらい箇所があるが、周りをよく確かめ、踏み跡を慎重にたどる。お花畑の斜面を行くと剱御前からくるコースと合流する。東の空は、明るさを増し後立山連峰の稜線がくっきりし浮かび上がり、日の出の時間が近づいてくる。岩の道を登り切ると一服剱のピークに着く(5:30)。ご来光を迎えたら前剱の登りだ。頭上に黒々と高くそびえる前剱へは、一度武蔵のコルまで下り、そこからは岩礫の急登だ。頭上には、大岩が覆いかぶさり、その左側のザクを落石を起こさないように慎重に登る。やがて岩稜に出れば、目指す前剱の頂上はすぐ上だ。7時30分、前剱山頂からは見る剱沢は朝の日を浴び、雪渓が輝いている。

 前剱山頂からすぐに鎖場があり、右側を下る。ここから剱岳のピークまでは、すべて右側を通って登る。鎖場を下り鞍部に出て、平蔵谷の岩稜を登り、左の東大谷側に入る。やがて鎖の付けられた岩峰を越して、さらに平蔵谷側の岩峰を越すと平蔵のコルに出る。平蔵避難小屋があるが使用は出来ない。
 ここからが最難関のカニのタテバイの岩稜登りだ。至る所にボルトが打ち込まれ、しっかりつかまって、足元のホールドをよく選んで慎重に登る。ガラガラの岩場を登ると、やがて早月尾根からのルートと合流。まもなく大きい岩の上に祠がある2,998メートルの剱岳山頂に着く(9:30)。更に北へのルートは八ッ峰の岩峰が一般登山者の入山を拒んでいるようだ。遠くには、日本海、能登半島、後立山連峰、立山連峰、大日連峰まで360度の大パノラマは、圧巻だ。朝食とコーヒータイムを済ませ、のんびりと休憩。
 10時30分、慎重に下り始める。早月尾根との分岐を過ぎ、まもなくカニのヨコバイに着く。ハシゴ、鎖、ボルトが設置され慎重に体をホールドし通過する。タテバイよりヨコバイの方が高度感があり、僕は嫌いだ。ここからは往路通り、忠実に引き返して剱山荘へ下る。12時30分、剱山荘に着き昼食。

 荷造りを整え。真砂沢ロッジへと向かう。旧剱沢小屋から沢の右岸に出て、剱沢の雪渓を下るルートと、山荘から沢の左岸を下り、雪渓へ出るコースがある。どちらのコースも歩いたことがあるが、右岸に出るコースの方が一般的だ。左岸のルートは、雪渓の残りぐあいで厳しいルートになる。

 武蔵谷が剱沢雪渓に出会った付近から雪渓に入る。足元に注意してスプーンカットの雪渓上を下り始める、やがて、平蔵谷が合流し、もう一段下ると左から長次郎谷の雪渓が出合う。この先で雪渓は崩壊し、剱沢の水流が勢いよく音をたてて吹き出している。左岸に付けられたルートをたどって河原に出ると、石垣に囲まれた真砂沢ロッジに着く(15:00)。


前剱山頂直下 平蔵谷と鹿島槍 剱沢雪渓