第一日 | 第二日 | 第三日 | 第四日 | 行程山小屋ガイド | MAP

岩の殿堂と
雪渓歩きを満喫


 北アルプス北部に位置し立山連峰の雄峰剱岳。穂高連峰と優劣付けがたい岩の殿堂として人気を二分する。周囲は岩稜で行く手を拒み、大きく深い谷は、秋の紅葉期まで至る所に雪渓や雷田として残る。雪渓の周辺では、高山植物の群落も多く、男性的でもあり、女性的でもある。

 今回は、室堂から剣岳の山頂を目指し、再び剱沢を下降し、仙人池へと向かう。仙人池から阿曽原を経て黒部峡谷の欅平へ至るコースを紹介する。


余裕の雷鳥沢の登坂、目指すは剱山荘

扇沢バスターミナル
ケーブルカー
別山乗越から室堂を望む
 夜行列車で信濃大町駅に付いたら、登山届の提出窓口が用意されているが、室堂のビジターセンターで提出。ついでに山岳パトロールの詰め所もあり情報を聞く事もでき、一石二鳥だ。まずは急いでタクシー乗り場に向かう。乗り場では係員が、乗り合わせの登山客を集め、手際よくタクシーに乗せる。料金はバス代とほぼ同金額だ。扇沢バスターミナルは、一般観光客、登山者がすでに長い列をなしている。夏場のハイシーズンは、トロリーバスの始発を早めてくれるのが嬉しい。

 7時、始発のバスに乗り込み黒部ダムへ、ダムの堰堤を渡り、ケーブルカー乗り場へ、ケーブルで黒部平へ、ロープウェイで大観峰へ、大観峰からトロリーバスで室堂へ。ほぼ1時間30分で室堂バスターミナルに着く。屋上に出ると右から浄土山、立山三山、別山、剱岳、大日岳の山稜が眼前に広がっている。

 9時30分、ビジターセンターで登山者カードを記入し、装備の点検を済ませ、ミクリガ池、雷鳥沢方面に向かう。夏のシーズンは一般観光客も多くミニスカート、ハイヒールの若い女性達のハイキーな声があちこちで響き、山岳リゾート地の感がある。緑の水をたたえ、立山連峰を映す池畔へと下り、みくりが池温泉手前に出る。ここで道は左右に分かれる。左へ向かえば地獄谷経由で、雷鳥平のキャンプ指定地に出るが、右にルートをとりキャンプ場へ向かう。浄土川を渡れば雷鳥沢の登りだ。初めは幅広い河原道を進み、大日岳方面と、剱御前方面の道を分ける。はじめは緩い登りが続く、右にハイマツが茂る尾根に出たら。右に立山から別山にかけての稜線、左に大日連峰の山稜を見ながらジグザグに登る。大日連峰からの尾根が近づくと、行く手上方に剱御前小屋が見え出す。最後のひと登りで剱御前小屋のある別山乗越に出る(12:30)。正面に剱岳と、剱沢雪渓が大きくカーブして落ち込んでいるのがよく分かる。振り返れば、室堂平が箱庭のように美しく、その先には、北アルプス南部の山々が美しい。

 昼食は、大観峰のロープウェイの待ち時間に購入した、富山名産「鱒ずし」に舌鼓。のんびりした後、1時30分、剱山荘へ向かって歩き出す。乗越から道は二本に分かれ、左は剱御前の稜線山腹を巻いて剱山荘へ。右は別山側の山腹を絡んで剱沢小屋へ。明日は、早朝に剱岳へ登るので剱山荘に泊まる方が断然有利だ。剱御前の山腹を巻いて進むと、至る所に高山植物の群落が自生しのんびり写真を写しながら剱山荘へ下る。(14:30)

 剱山荘には風呂があり、汗で汚れた体を洗い流し、さっぱりした後の夕食は、また格別だ。
前剱岳とお花畑 真砂岳と剱沢