第一日 | 第二日 | 第三日 | 第四日 | 行程山小屋ガイド | MAP




温泉目指し、いざ出発

薬師沢小屋
高天原山荘
高天原の池塘と薬師岳
高天原の露天風呂、遠景は、女湯
 7時、出発のための準備をする。
 高天原へは薬師沢小屋の前の吊橋で黒部川を渡り、黒部川右岸へハシゴで河原へ降る。雲ノ平への標識を無視して右岸の河原を下流に向かう。赤ペンキ印で高巻きが途中2カ所ほどありるが水量が少ないときは、河原を行く。事前に小屋で確認するとよい。やがて黒部川の美しい瀞や淵が現れ始めた頃、巨岩の上でモーニングコーヒータイム。

 右岸をさらに進むと、荒れた大きなA沢に出る。ペンキ印に従って、少し登って対岸へ渡る。間もなく巨岩が行く手を阻む。乗越すとB沢の合流点だ。この沢を約100bほど急登し、屈曲する辺りで左の道に入る。

 大東新道の急登が始まる。C沢で上流の滝を見、D沢で沢を二本渡り、E沢と沢を上下して進む。黒部川右岸を高巻きする感じで、結構時間がかかる。やがてジグザグの最後の急登になる。登り切ると斜面を横切り樹林の中に高天原峠の道標がある(10:20)。コースタイムより早く峠に着けたのは、黒部川の水量が少なく高巻きする箇所が少なかったためだ。余談になるが、この年は、薬師沢小屋から黒部川源流部(上ノ廊下)は、簡単に登ることが出来たようだ。

 峠は、雲ノ平コロナ尾根への道と高天原への道の分岐点になっている。樹林の中を下ると岩苔小谷の明るい河原に出る。沢を渡り、湿地帯と樹林を通り抜けて、広々とした高天原に入る。薬師岳のスケールの大きな山容が周囲の風景と溶け込み絵画を見ているようだ。高天原山荘は目と鼻の先だ。

 11時30分、高天原山荘に着く。宿泊の手続きを済ませ、秘湯中の秘湯、高天原温泉へビール片手に山荘前の道を降下する。15分程行くと温泉沢の左岸にある露天風呂に出る。

 混浴ではなく、温泉沢の左岸が男湯、右岸に女湯がり、双方ともに簡易の更衣室がある。夢ノ平、竜晶池へは、女湯の先からさらに進む。

 あいにく風呂は、掃除のため朝湯を落としたとのことで湯が少なく、定量になるまで出たり入ったりし、のんびり疲れを癒す。持ってきたビールも無くなり、後から来た人にご馳走になる。山荘までの20分の登り道で、せっかく洗い落としたほこりと汗は、何だったのだろう。昼食を済ませ山荘周辺の散策へ。

 山荘前からは、赤牛岳、水晶岳の山腹が覆い被さるような迫力で迫ってくる。再度、池塘の点在する高天原へ向かい高山植物等の散策を楽しむ。3時過ぎに山荘に戻ると宿泊客で賑わいをみせ、午前中の静けさは、何だったのだろう。高天原には、キャンプ指定地がないのも大きな要因であろう。